ミステリと言う勿れ

田村由美
小学館 flowers

近所で殺人事件が起きたらしい。刑事が訪ねて来た。

「ちょっと お話を伺いたいんで 署まで来ていただけますか」

せっかくカレーを煮込んでいたのだが、しかたない。警察署へ任意同行。

被害者は同じ大学の学生。どうやら自分が加害者だと疑われているようだ。

とは言え、慌てる必要はない。自分は異常に記憶力が良いし観察力もある。ひとしきりそこにいる警察官を観察してみたら恐れる必要はなさそうだ。

事件の概要もつかめたし、犯人の目星もついた。

「君は なかなか落ち着いてるな。殺人の疑いをかけられてるのに」

「何もしてませんから。何もしてない僕を冤罪に落とし込むほど警察はバカじゃないと思ってますから。それともバカなんですか?」

この冤罪を覆して無事に解決したら、帰ってゆっくりカレーを食べよう。

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