ゴールデンカムイ

野田サトル
集英社週刊ヤングジャンプ

「あんたついこないだ日露戦争から帰ってきたばっかりなんだよな？しかも英雄だったなんてなぁ」

「気に入らない上官を半殺しにしてなければ、金鵄勲章もらって今頃はぬくぬく年金暮らしだ」

「なるほどね。気に入ったよ、あんた。なあ面白い話してやろうか？北海道じゃ昔はあちこちの川で砂金がザクザク採れたが、一部のアイヌたちが密かに軍資金を貯めていたらしい。砂金をごっそりな。それをひとりの男がブン盗った。持ってたアイヌを皆殺しにしてな。盗られた金の量は８億円相当の金塊だ。その男は金塊を北海道のどこかへ隠した」

死刑囚の隠した金塊をめぐる男たちの戦いが静かに幕を開ける。

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