透明なゆりかご産婦人科医院看護師見習い日記

沖田×華
講談社 Kiss

近所の本屋でカナちゃんという小学五年生の女の子と友だちになった。

まんがの話をしていたら仲良くなって、よくお喋りする仲になった。

ある日カナちゃんがお母さんに連れられて産婦人科へ来た。

患者さんとして。

その産婦人科医院は私の勤め先。患者さんとはプライベートな会話を禁じられているから声はかけなかった。

カナちゃんが性虐待の被害にあったと後で知った。

私は私自身の過去の記憶に突き動かされ、カナちゃんへ声をかけずにはいられなかった。

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